巨大なる者たちへの鎮魂歌 - 偽総研的幻想辞典第五夜 -

 

 


かつて巨大だった生物の末裔が小さな生き物であるということ、
これは多くの生き物でそうであると言われている。

上げていくだけでもキリがないが
トンボ、カエル、シダ植物、ムカデ、亀、ナマケモノ、ペンギン
ワニ、サメなど現在ですら巨大生物であるものがさらに巨大であった
ことが化石から明らかになっている。

巨大であるということ、それは一体どういうことを意味するのか。

巨大になるということはメリットがある。
体重比からすると餌の量は少なくて済む
また、熱となって奪われるエネルギーも少なくて済む。

ついでに敵に狙われることも少ない
クジラなんて人間以外集中的に襲い掛かる生物少ないだろ。
…そのクジラは人間に保護されてるわけで、実質的に誰も襲わない。

もっとも、大きいことはメリットばかりでもない。
体重比からすると餌の量が少なくて済むのは事実だが、それでも
個体あたりに必要な量は多い。

また、成長に時間がかかる。
生殖に必要なサイズになるまでにかなりの時間がかかる。
ライフサイクルが長いということは、他の生物にたいして
生存競争において不利
になる。

それゆえかつて巨大であった生物、たとえば中生代に存在した巨大魚
リードシクティスは大型の爬虫類やクジラなどにその地位を追われ、
絶滅したと考えられる。
巨大生物は他に競争相手が出現した場合、その立場を追われることになる。

恐竜の大絶滅は環境の変動などが原因であったと考えられるが、
新生代に存在した大型哺乳類の大量絶滅の原因はそれではない。

大型哺乳類、たとえばオオナマケモノは全長5mという恐るべきサイズの
怪物であったことが知られているが、それもこの数万年のうちに絶滅
したということが知られている。

そして、マンモスが滅んだのもこの数万年である。
…原因は、人間である。

そりゃ人間からしたら、「的がでかい」という発想も出てくるわけだ。
というのも、投石やらアストラル(投槍器)やら遠距離攻撃でしとめる
ということは数万年前にはすでに行われていた。

遠距離攻撃+物量攻撃という身も蓋もない方法ではあるが。
巨大生物相手にはきわめて有効。
そんなこんなで人類が出現してから、巨大生物の大量絶滅が起こっている。

人類の出現は、その進化の淘汰圧としては巨大隕石による気候変動に
匹敵する大絶滅を引き起こしたといっても過言ではない。
つまり人類という生物そのものが、生物界そのものを大きく変化させつつある
といってもいいだろう。

人類が地上に出現してから400万年だが、火を使うようになったのは
数十万年前(先日イスラエルで79万年前の遺跡から発見された)、
アメリカ大陸に渡ったのは2万年前といわれている。
そこからわずか1000年でアメリカ大陸の南端に達したと言われている。

わずか2万年でアメリカの大型哺乳類は大量に絶滅したと言うことなのだ。
人間というのはやはり、恐るべき力を持っているということだ。
俊敏な動きの大型肉食動物も食料を人間に奪われ、ついには絶滅していった。

そう、数万年前に(最終的には数千年前まで生存していたものもある)
それら大型生物のほとんどは絶滅したのだろう

しかし、ちょっと待て?本当に絶滅したのか?
確かに多くは絶滅したのは間違いないと考えられる。
ところが。

1970年代のアメリカで、信じられないほど巨大な鳥がウマを襲って喰らった
世界中の湖で見られる巨大な水生生物
大型の毛むくじゃらの獣
オーストラリアで発見された巨大なサメの歯

…もちろんその多くは嘘だろう。見間違いだろう。
しかし、しかしだ。
本当に絶滅したのかなんてわかっていないものも多いわけだ。
ひょっとしたら、まだ人類が知らない大型哺乳類やすでに絶滅した
と思われる巨大生物が生き残っているかもしれない。

だが。

見つけられることのできる巨大生物は、きっと滅んだ巨大生物と
比較したら本当に少ないだろう。0に等しいだろう

可能性があるとしたら深海かもしれない。
それとて汚染がこうも進んでいる以上、見つけられる前に絶滅する
種も相当数いるかもしれない。

だからこそ夢と共に滅んだ巨大生物にレクイエムを捧ぐ。

 

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